10・21反戦共同行動をなぜ提起するか。

21世紀に入って時代は大きく変貌しつつある。「グローバリズム」と言われる際限のない資本の利潤追求と市場獲得、地球資源の略奪は目をおおうばかりである。イラクやパレスチナをはじめとする中東地域への侵略と殺りくはとどまるところを知らず、アメリカを軸とする強国の論理がまかりとおっている。資本主義は歴史の教訓をあざ笑うかの如く、再び粗暴な本性をあらわにして人びとに襲いかかっている。歴史の教訓といえば、あの恐るべき惨禍をもたらし、アジアの2000万人以上の人びとの命を奪った日本国家はその加害の歴史を反省することなく、再び戦争と人権抑圧の道を歩もうとしている。

憲法9条の危機とは、単に戦後日本の平和を至上とした理念が崩れるにとどままらず、アジア・アフリカなどの民衆に対する差別と蔑視観とともに、海外派兵を平気でできる国家に変身することである。テロ特措法や憲法審査会の設置はその具体的な第1歩である。防衛庁の省昇格はいうまでもない。戦前の「大日本帝国」の復活がとみまがうばかりの強大な軍事力と交戦権を備えた国家が、その姿をあらわしはじめている。国内では改悪教育基本法のもとでの「愛国心」の強要、教員の管理体制の強化が強権的に進められている。同時に若者の低賃金・無権利状態が放置され、社会的弱者である高齢者や障害をもつ人びとの福祉政策が切り捨てられつつある。さらに増税と高負担、大資本の進出による地方や農村の生活基盤の破壊が進みつつある。私たちはこのような日本と世界のありようを根本的に変え、この日本社会で、すべての人びとの尊厳を守り抜くための行動のときが来ている、と考える。政府や支配政党のその場しのぎの政策ではすまされない。社会総体の危機を根底から変えなければならない。

今、ここで声をあげ、連帯の輪で一人ひとりの思いを力に変える運動をつくりあげねばならない。若者にも、老人にも、そして子どもたちの未来のためにも、人が人として生きるための希望と信頼をもたらすための行動が必要である。人間の未来のために、光ある社会にするために・・・10・21には円山野外音楽堂を埋め尽くし、四条河原町を熱いデモでうずめよう。

★私たちのスローガン

私たちは、下記のスローガンのもとに結集し、10・21のかつての国際反戦デーを出発点として、京都、関西、いや日本全土に連帯の輪をつくり、歴代の日本政府や支配政党がとってきた政治に対して、市民の立場に立って、命を大切にする社会、人らしく生きてゆける日本と世界を築くための新しい政治潮流を創りだそう、と構想しています。

*アジア民衆に対する過去の日本の加害の歴史をかくすな!

*日本軍による沖縄の「自決」命令を,教科書から削除する策動を許すな!

*侵略戦争への道を開く憲法9条改悪を許さない。憲法審査会粉砕!

*イラクから米軍と自衛隊は撤退せよ、テロ特措法の新しい存続を許すな!

*沖縄・韓国・日本国内の米軍再編強化反対、辺野古の新基地建設粉砕!

*格差社会を打ち破り、人らしく生きられる労働現場と地域の再生を!

*あらゆる差別に反対し、人権と多文化共生社会を確立せよ!

*子どもたちに未来を、教育の国家統制反対!

*すべての国の核兵器を廃絶し、原発を廃止せよ!

*核武装に直結する高速増殖炉「もんじゅ」の運転再開を許すな!

                       

                  10・21反戦共同行動実行委員会 代表世話人・仲尾宏

【10・21反戦共同行動実行委員会・事務局から】  賛同を呼びかけます。そして集会への結集を訴えます。

この実行委員会は、07年の年明けから相談会、拡大相談会、6回の実行委員会を重ねて来た。7月の参議院選挙でも明らかになったように、政治は自民・民主の2政党時代に向かおうとしている。私たちは、そうではない勢力として、簡単に言えば第3の勢力として新しい政治潮流の創造を、試行錯誤を重ねながら実行委員会を積み上げ、とりあえず主義主張、党派、各立場、経験などを尊重しながら団結の軸を探って来た。これからも「それぞれの思い」を共有できる仲間を限りなく求め、論議し、表題の「10・21反戦共同行動をなぜ提起するか」を深めて行きたいと考えています。団結のために、それぞれが汗をかこうではないか。獲得できなかった「私たちの思い」を今一度、子どもたちの未来のために! それぞれの力を、知恵を、カンパを、体を結集して下さい。ともにがんばりましょう。そして10月21日、京都・円山野外音楽堂で一堂に会しましょう。