連帯の挨拶

「反戦老人クラブ・京都」からの訴え

第二次世界戦争から60年、私たちは今、大きな曲がり角にきています。

日本国憲法は日本の軍国主義が引き起こした15年戦争、あれだけの破壊と殺戮の反省の上に成立し、「二度と戦争はいやだ」という民衆の圧倒的共感に支えられました。私たちは主権在民と平和主義(戦争放棄)、社会的生存権、思想・信条の自由のような人類普遍の価値を掲げたこの憲法を誇りにしています。

だが、現首相は「戦後レジーム(戦後体制)からの脱却」という言い方で、先に教育基本法を変え、次は憲法を変えようとしています。彼らはどのような国を作ろうとしているのでしょうか。明らかに、国民より国家を、個人の価値より公共の秩序を優先させ、アメリカとともに戦争のできる、おぞましい息苦しい国へと日本を変えようとしているのです。私たちは毎日、現憲法下で進行する労働破壊や生活破壊を実感しながら暮らしています。しかしこの人間切り捨ては「憲法のゆえに」ではなく、「憲法にもかかわらず」なのです。私たちの努力は、現憲法の中身を充実させ実現させる方向に向けられねばなりません。もし憲法が変えられるならさらに公然と、「国と社会の役立たず」として切り捨てられることでしょう。

私たちの世代には戦争の悲惨さを直接体験した者もおり、平和国家としての出発は私たちの原点になっています。憲法を頂いた戦後社会がよかったかどうかは疑問ですが、次々と試練に晒される憲法の価値を少なくとも私たちは信じそのために行動してきました。今、憲法変えることは戦後を支えた精神の根本的な否定であり、私たちの生きる根拠が否定されることになります。

私たちはこのような事態に直面して傍観していたくありません。社会の危機、戦争の危機、精神の危機の只中に、同じ思いを抱く仲間と手をつないで、「反戦平和」の声を上げ、9条を中心とした改憲の流れに抗すること、そして、最後まで希望を棄てなかったことを納得して地上を去ること、それが「反戦老人クラブ・京都」の願いです。

政治のなりゆきと日々の生活に不安を感じている皆さん、一緒に闘いませんか。2007・6・15                    

反戦老人クラブ・京都

(呼びかけ:荒井康裕 落合祥尭 銅銀正美)

「反戦老人クラブ・京都」は、これからどうしたらよいか、明確な方針が決まっていません。表記の呼びかけをみて何らかの感興を抱いた方は、下記の集まりにご参加いただければさいわいです。意見を交わしながら、皆さんと一緒に作っていこうと考えています。ぜひご協力下さい。

◎    初めての集まり

「改憲の現状を私はどうみるか、どうするか」

8月4日(土)夜6時〜9時(開会6時半)

(なぜこのクラブを起こしたかを中心にした呼びかけ人の話を受けて、参加者それぞれの思いを語り合いたいと思います。戦後体験の報告、戦後をどうみるか、今の憲法論議をどう考えるか、自分の生きる場から何ができるか、これからどうしたらよいか、など)

◎    次回の集い

戦争を扱った作品の朗読会

9月10日(月)夜6時半〜

(自分や知人の文章、戦争の記録、感銘を受けた小説の一部、詩、短歌などを参加者が読み上げ、感想を述べ合います)

いずれも会場は「ひと・まち交流館」第1会議室(30名)

(?075―354―8711)

(連絡先 落合 075-441-0640)

  

反戦老人クラブ・京都 第2回・朗読会(ひと・まち交流館 2007・9・10)

発表リスト(氏名アイウエオ順、飛び入り自由)

秋山花子さん・・・・中野重治「雨の降る品川駅」

荒井康裕さん・・・・田中千禾夫『マリアの首』or桝本京都市長への手紙

金城静穂さん・・・・竹内浩三「ぼくもいくさに征くのだけれど」

金森順子さん・・・・ブレヒト「子どもの十字軍」

木村汀子さん・・・・歌唱「蘇州夜曲」「雨霧と話した」(伴奏・竹下眞文さん)

銅銀正美さん・・・・石川逸子「千鳥が淵へ行きましたか」

徳竹弘子さん・・・・茨木のり子「わたしがいちばん美しかったころ」

柳下祥一さん・・・・新見彰『わたしのフィリッピンものがたり』より

六島純雄さん・・・・藤原彰『餓死した英霊たち』より

落合祥尭・・・・・・宮柊二歌集「山西省」より